世界怪魚釣行記

全体を通じて思わず引き込まれる文章と美しい魚の写真が続く、釣行記の名著です。まだ見ぬアジア・アフリカ・南米の水辺にあっという間にトリップ出来ます。作りが非常に丁寧で、この本に対する著者と編集社の愛を感じることが出来ます。続編と合わせて購入することをおすすめします。魚釣りはただ魚を釣る行為ではないというのが本書を読んでいて伝わってきます。魚釣りを通じて感じる世界中の人とのコミュニケーションの楽しさと苦しさ、魚釣りを通じて感じる異国の文化と歴史がありのままの体験を通じてストレートに伝わってきます。また武石氏にとっての魚釣りをストレートに感じる中で、自分のにとっての魚釣りとは何なのかを考えさせられる一冊になっています。自分は魚釣りが幼少期から大好きで、海外の魚といえば釣りキチ三平で知ったキングサーモンくらいだったのですが、この本を読んで世界中にこんなに魅力的な魚がいるのだということを知ることが出来ました。私だけでなく、小2の子どもも「バラマンディを釣りたい！」とこの本を眺める事で釣りの世界を広げています。また、旅に関する情報も色々まとめられており、それらを読んでいても面白いです。現在仕事で海外に住んでいるので、同じような怪魚を手にできるよう、異国での魚釣りに挑戦していきたいと思います。まずはバラマンディ！