蔵の中の未亡人兄嫁

かなりのネタバレありです。:::::::::audibleで聞きました。監禁調教ものです。好き嫌いがあると思いますので、シュチュエーションについては批評しません。キモ男が美人さんを堕とすというのは○。美男子の主人公なんかクソ食らえ。そのキモ男が、最初に義母で調教の練習をして、ターゲットの義姉に取り掛かるというのもありがちですが王道で面白いです。ただ、義姉は最後まで潔癖すぎで反抗心が強すぎるので、聞いていて痛々しすぎる。せっかく「媚薬」という架空のアイテムを登場させておきながら、こっそり使われた媚薬でオナニーすらしない。何度媚薬を使っても、義姉は誘惑に耐えきる。義姉を蔵までおびき出して調教を始めるのはいいが、セックスに至るまでが長すぎる。ネチネチ落としていくのはいいとしても、11時間の朗読で半分以上の時間を費やしてもセックスに至らない。媚薬の提供役として出てくる「不良」は30年くらい前にいたかもしれないと言う国宝級の代物。「先公よぅ」とか言い出したときにはいい年してこんなもの聞いている自分が恥ずかしくなるくらい我に返る。しかもその不良は「先生が好きだった」とかいらないシュチュエーションでさらに興ざめ。せっかくキャラ立てしたんだから不良の前で先生を辱めるくらいの工夫が欲しい。義姉をいくら嬲っても最後には我にかえり「やっぱりいやぁ〜」と言い出す。最後の最後までこの調子。オチは義母を内縁の妻として・・・・オイオイ、主人公と13歳差の女を妻として子供までなしてるぞ。本命は義姉のはずなのに、義姉を孕ませることはない。義母と義姉のどちらを蔵から解放するかの勝負のあと、義姉が負けたことを告げる場面も絶望する場面もなく、義姉退場。そのあと8年間も蔵の中で監禁調教を続けられているエピソードのみ。文章から読み取れるのは、最後まで義姉はどこか堕ちてない部分がある。調教が不十分。媚薬もうまく使えてない。攻めが単調。潔癖であれば浣腸や放尿などの描写は細くてもいいはずなのにそこはサラッと流す。そもそも義姉は読者が憎むべき落ち度がないので、堕ちないまま悲惨なエピローグは不快感しかない。これが「嫌な奴」であれば、勧善懲悪的に爽快感があったと思うが。長い話の割に「面白い調教」はないし、期待する調教に対し、肩透かしなオチしか用意されてない。とにかく、良いシュチュエーションを全て生かすことなく悲劇で終わった作品だったと感じた。